高野山は、和歌山県伊都郡高野町にある周囲を1,000m級の山々に囲まれた標高約800mの平坦地に位置します。平安時代の816年に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地のひとつで、山内の寺院数は高野山真言宗総本山金剛峯寺、大本山宝寿院のほか、寺院が117か寺に及び、その約半数が宿坊を兼ねます。2004年、高野山町石道と金剛峯寺境内、建造物12件が熊野、吉野、大峯と共に『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録されました。
高野山真言宗の元で、古義大学林(現・高野山大学)と共に1886年(明治19年)に設立された高校で、創立130年の歴史を持ちます。開学当時は高野山真言宗の設置でありましたが、学校法人高野山学園が設立された後に高野山学園に所属しました。学校方針は高野山真言宗の教えに基づいた教育が行われています。
- 高野山金剛峯寺
高野山真言宗の総本山で、全国真言宗の総本山でもあり、全国3,600に及ぶ末寺の宗務を執っています。明治初年(1868年)、興山寺と秀吉が建てた青厳寺と合併して金剛峯寺と改称しました。歴史に名を残す絵師が手がけた襖絵で飾られた部屋や、豪壮な台所のほか、秀次切腹の間や蟠龍庭、日本最大の石庭などが拝観できます。 - 壇上伽藍
弘法大師がお住まいになったとされる御影堂、高野山のシンボルと言われる根本大塔をはじめ金堂や不動堂、西塔、東塔などの国宝や重要文化財に指定されている建物があります。また握り手をもって六角経堂を一回りさせれば一切経を読通した功徳を得られるとされています。そのほか三鈷の松では三葉の松があり、参詣者の縁起物として大切にされています。 - 霊宝館
重層宝形造りの建物で大正10年(1921年)に建てられました。1200年の歴史が感じられる展示品は約5,000点に及びます。国宝・重要文化財など、貴重な資料が保存されており、常時一般拝観ができます。 - 大師教会
大講堂は大正14年(1925年)高野山開創1100年記念として建立されたもので、本尊には弘法大師、脇仏には愛染明王と不動明王が祀られています。高野山真言宗の布教、全国詠歌大会や宗教舞踊大会、各種研修会、講習会などが開催されています。