平素は本校教育活動に御尽力賜り衷心より御礼申し上げます。
既に報道等で御承知おきのとおり、さる6月18日午後、本校3年女子生徒による痛ましい事件が発生いたしました。 本校の宗教教育にいたらぬ点があり、このような悲劇を招きましたことは慚愧に堪えません。 本校では宗祖大師の「生かせいのち」の御精神に則り、正しい倫理観と社会的常識を備えた人間教育の向上を目指していますが、今後は更に命の尊厳への理解を徹底させるべく努力する所存でございます。
本校では翌19日朝礼の後、全校集会を催して事件の概要を生徒に報告いたしました。 自分の命を大切にすることはもとより、生きとし生ける物の命を大切にすることの重要性を講話いたしました。さらに被害者の一日も早い回復を願って全員で般若心経を読誦いたしました。
今後、生徒がこのたびの事件に動揺することなく、授業や諸活動に専念できるよう、教職員一同で最善の努力をいたします。 社会的にも大変な御心配と御迷惑をおかけいたしましたことに対して深くお詫び申し上げ、今後とも本校の教育活動に御支援賜りますよう懇請申し上げます。
平成24年6月21日
学校法人 高野山学園
高野山高等学校校長 岡本 彌久