寮日記

この素晴らしい季節違いの門出に祝福を!

お久しぶりです。飛泉太郎です。

 

梅雨も超えて夏の暑さが本格的になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

ちなみに、私の家がかつらぎ町(高野山の麓にある町)にあるため、よく下山しますが、下りると高野山と麓との気温差にとても苦しんでおります。(麓で35℃を超える猛暑日でも高野山は30℃前後ぐらいで麓に比べるととても過ごしやすいです)

 

暑い日が続きますので、体調管理も大変かと思いますが、身体を充分にご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、高野山高校も先日終業式を終えて、1学期が終了しましたが、この終業式をもって高野山高校を旅立つ生徒がいます。

 

以前の日記で、アメリカの留学生のお話をさせていただいていたかと思いますが、実はあの子たち以外にもアメリカ留学生がいました。

 

名前はコタローと言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コタローは去年度の2学期から1年間の留学という形で高野山に来ました。

 

初めて彼と会った時は外見は日本人で日本語も訛りも無く喋ることが出来るので、本当にアメリカから来たの?と疑うくらい違和感が無かったのを記憶しています。

 

また、根がとても真面目な子でしたので、日本の生活にも割とすぐ適応できたように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼の日々の様子を振り返りながら紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、アメリカの学校と日本の学校の大きな違いの一つとして、学校施設を生徒自身で掃除をするかどうかが挙げられます。

 

これは後に知った話でしたが、アメリカの学校では用務員さんが何人も勤務して掃除を担当しているそうで、基本自分たちで使用している学校施設を綺麗にするという習慣が無いそうです。

 

ですが、コタローは特に戸惑う様子もなく、すんなり受け入れて掃除をしてくれていましたし、自分の部屋も他の寮生と同じように整頓できていたので、その話を聞いた時は驚きました。

 

きっと、親御さんのご家庭での教育の賜物だとは思いますが、親御さんの目が届かないなかでもキチンと出来ていたのは間違いなくコタローの努力だったなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、部屋での様子ですが、寮では平日毎日自習時間があり、各自学校の先生から出されている宿題に取り組みます。

 

コタローも例外なく宿題に取り組んでいましたが、漢字などの読み書きは苦手なので、みんなと同じ宿題と追加して学校の国語の先生が少しでも漢字を覚えれるようにと用意してくれた小学校低学年の漢字練習プリントにも取り組んでいました。

 

なので、自習時間に漢字でわからない事があった時は、教えてくださいと言って寮事務所に来て勉強を頑張っていました。

 

しかも、漢字をただ覚えるだけでなく、意味も含めて覚えようとしていたのはとても感心しました。

 

あれから1年後、終業式間際に漢字検定5級を受けるまでに成長しました。

 

彼は将来教員になりたいと言っていたので、今のままの頑張りを続けていけばいい先生になるんだろうなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、自習時間以外の自由時間では友達と一緒に携帯ゲームをしたり、宗教科の生徒と仲良くする事が多かった影響か夕勤行(宗教科が夕食後寮で行っているお勤め)に参加したりしていました。

 

アメリカにいたころから寺院を訪れる機会も多かったみたいで、ゆくゆくは自分でアルバイトをして貯めたお金で四国八十八ヶ所をお参りしたいと言っていました。

 

宗教科の生徒と混じって般若心経をお唱えしていましたが、素人目ながらなんとか形になっていたように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当はもっと色々お伝えしたいことがありますが、とんでもなく長くなりそうなので、ここまでにしたいと思います。

 

改めて振り返ると、この1年間は色々ありましたが、あっという間だったなと感じています。

 

ましてや、コタローは自分が住んでいた国とは文化も生活習慣も何もかも違うなかで、親元を離れ、一つひとつに戸惑いも感じながら色んな事に取り組んでいたので、尚更そう感じたのではないでしょうか。

 

経験が良いものになったかどうかは後でわかるものなので、どうなるかはわかりませんが、人生において大きなキッカケとなりうる経験はさせてあげられたのかなとは思いますし、このキッカケをコタローなら良いものにしてくれると信じています。

 

私たち寮監一同も彼と出会えて本当に良かったですし、このブログを書いててとても寂しい気持ちになっています(泣)

 

コタロー、高野山に来たら学校と寮に顔を出してね。

いつでも待ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この素晴らしいアメリカ留学生の旅立ちに祝福を!!!

 

 

 

P.S. コタローとはとある趣味がよく合っていたので、もっとその話をしたかったな。。。

 

 

 

 

 

一覧へ戻る

資料請求・お問い合わせ・
オンライン相談